吉左右頒布 平成28年水無月号

公開日: : 吉左右頒布

 

* 口元の きりりと鮎の 焼かれけり みさを *

「?」を「!」に変えてゆく‥をコンセプトに、おいしいひとときを提供しております「はてなのちゃわん」

好奇心あふれるお客様に、今月もパンフをお届けいたしました。コミュニケーションのきっかけ「語らいぐさ」としてお使いいただければ幸いです。

 

水無月の秀句冗句

*6月は一斉に花開く

ガールフレンドの誕生日に薔薇の花を贈ろうと、フラワーショップに配達をお願いしました。届けられた花束を見て、彼女は喜ぶどころか怒り出したではありませんか。店員さんが怪訝そうな顔をして言いました。

「4、5本おまけしておいたのですが、何か‥?」

 

*6月2日(1780年)エプソン競馬場で初のダービー開催

平成6年6月6日に体験した不思議な話のご報告です。

日ごろは寝坊助なはずなのに、その日に限って朝早くから目が覚めた。デジタル時計を見ると6時6分を表示している。これはツイていると、迷わず競馬場へ向かった。

着いたところが第6レースの発走前。予想紙には6番の馬の上に◎が六つも打ってある。単勝で買うと配当は?とオッズを見れば6.6倍。ここまでくれば確信というやつで、験を担いで6万6千円をつぎ込んだ。

各馬一斉にスタート‥‥‥三、四コーナーを回って最後の直線、バタバタバタっと何と6頭の馬が横一線に並んでゴールした。写真判定にもつれ込む。「おれの馬が一着だ」「いや俺の方が有利だっ」と、場内は騒然。しかし、デジャブ現象(既視感)を得て、この結末を事前に知っていたのは我一人。頬がゆるむのをこらえながら、悠然と結果を待っていた。

数字には因縁めいた不思議な結びつきがある。と言おうか絡み合う運命めいたものがあると痛感なさったことはなかろうか。場内に確定放送が流れた瞬間、その神秘さに鳥肌が立った。一点に賭けた6番の馬が‥‥‥‥6着だったのだ。

 

〽︎ 泣かざるまい 野に住む蛙 みずにあわずに いられよか

 

*6月7日(火)は近畿地方の梅雨入り平均日

ままごと遊びの女の子が傘を差しながら呟いているのを耳にしました。「これ、雨の音が大きく聞こえる機械なのよ」

 

*6月9日(木)は‥‥意味ありげな日

へそ出しルックの彼女のお腹にバックルの跡がついています。女友達がうらやましそうに言いました。「ゆうべはボーイフレンドとお楽しみだったみたいねぇ」「えへへ」「ねぇ当ててみようか。彼って早稲田大学でしょう」「じゃないわ、明治よ」

 

*6月22日(水)はボウリング記念日

1970年代に入ってすぐ爆発的ブームが訪れ、国道沿いには雨後の筍のごとくボウリング場が乱立し始めました。が三年もすると、オイルショックの影響を受けて次々と潰れてゆく結果となります。隣り合う三軒が連続して倒れている光景を見て、思わず叫びました。「ターキーだぁ」

 

6月10日は時の記念日です。

時計の針が右回りなのはなぜでしょう。多くの人間が住んでいる北半球の人たちが、日時計の影が右へ動いていくところに倣って作ったものと考えられています。

ときに。万人に共通の24時間も心理的な状況によって経過速度の違いを感じます。楽しい時は竜宮城の日々のごとくあっと言う間に過ぎ去り、逆に退屈なときは堪らなく鈍く流れてゆくものです。その関係は次のように表せます。

感じる時間=やっていることの時間÷使う力

ものごとをあっけらかんと難なくやってのける人は、わずかな時間のうちに集中して全力を傾けておられます。反対に、多くの時間を費やしたうえに力も出し切れていなければ、けっして充実感は得られない‥との理屈です。

 

神は眼を二つ創り給ふた

今年は6月21日(火)に夏至を迎えます。この日をイギリス人は「一年中でもっとも昼の時間が長い」と言い、フランス人は「もっとも夜が短い」ととらえます。

確かに、人の受け止め方はいろいろです。一升瓶にあった酒が二分の一となったとき、上戸は「もう半分減ってしまった」と思い、下戸は「まだ半分残っている」と感じます。

積極的な見方と消極的な見方。これを学者たちは Positive Thinking Negative Thinking や Sunny Brain Rainy Brain と表現します。神様は人間に両方の捉え方ができるよう、二つの眼をお創りになりました。

ここで思い出すのが「京都南禅寺の泣き婆さん」という昔話です。このお婆さんの長男は履物屋、次男は傘屋を営んでいました。雨が降れば「履物が売れない長男が可哀想」と嘆き晴れれば「傘が売れずに次男が気の毒だ」と、泣いてばかりいたといいます。逆に受けとめれば幸せになれますのにね。

 

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