吉左右頒布　平成29年水無月号

公開日： 2017/11/01 : 未分類

＊倖か　ひとり鳥貝の　寿司食ふは　一覚＊

「？」を「！」に変えてゆく・・をコンセプトに、おいしいひとときを提供しております「はてなのちゃわん」

好奇心あふれるお客様に、今月もパンフをお届けいたしました。コミュニケーションのきっかけ「語らいぐさ」としてお使いくだされば幸いです。

クイズ＆パズル

1955年(昭和30)の6月1日に一円玉が発行されました。これにまつわる一問目は、直感クイズとまいりましょう。深く考えず3秒ほどでお答えください。

一円玉10トンと10円玉1トン。さぁ！！どちらをもらう方が得でしょうか？

答えは最終行

二問目は、時間をかけてじっくりお考えください。

6月9日はドナルド・ダックの誕生日です。1934年のディズニー作品「かしこいメンドリ」で初登場しました。

いま、ドナルドをはじめとする男性の名前で筆算式を作ってみました。Dが5だとすると、アルファベットそれぞれの数はいくつになるでしょうか？今回のプレゼント付きクイズとします。

トクダネ！クイズ！！

上欄のアルファベットクイズの答えを、店内の応募用紙に書いてお出しください。今月末までに正解された方の中から、抽選で3名に日本酒三種飲み比べチケットを差し上げます。

雨雨雨雨雨雨

梅雨に似合う英単語の問題です。正しいスペルで書けるでしょうか？

♢蛙　♢カタツムリ　♢カッパ

答えは最終行に

「同じ字を雨雨雨と雨と読み」と言われますが、その四種類の読み方とは何でしょうか。順に例をあげていきます。

小糠雨、春雨、落葉時雨、五月雨。そうです。「アメ、サメ、グレとダレ」こう読むのでした。ほかにも梅雨の「ユ」や言葉の頭に付けば「アマ」と読む場合もあり、その豊富さに驚かされます。

農耕民族である日本人は、植物がうまく育ってくれるかどうかを最大の関心事にして生活してきました。農作物の出来具合を左右するのは雨、その雨の状況に気を配りながら暮らしてきたのです。いきおい、振り方や季節、時間に応じて霧雨や若葉時雨、夕立など、微妙なシチュエーションの違いにマッチした細やかな言葉を生み出すこととなったのでしょう。文化が言葉を分化させていった一例と言えそうです。

時間と時刻

6月10日は時の記念日です。昔は「八つ・丑の刻」といえば午前1時から3時を指すなど、時を二時間の幅を持たせた帯で把握していました。四百年たった現在、電波時計が出回り一秒の狂いもなく一瞬で捉えることができるようになりました。ただ、今や主流となったデジタル時計は確かに瞬間瞬間の時刻を知るのには便利ですが、時間経過や残り時間といった幅を持たせた捉え方には不向きと言えます。

ときに、「2時45分」を「3時15分前」と言い換えることができます。3時と聞いた段階で、短針を3長針を12のところにイメージし、15分前と聞いて長針を12から9のところに移動(戻)して、理解するアナログ的発想です。

ところで、大分県西部のある地域に住んでいる人たちは「3時15分前」を「3時前15分」と表現すると聞きました。われわれは、提供された時情報の順にイメージを浮かべ把握してゆきます。一般的な言い方「3時15分前」では、まず3時にセットしたのち、「15分」と聞いて長針を3のところにシフトし始め、最後に「前」と知らされますから慌てて9の位置へ戻すことになります。その点「前」が先に提供される「3時前15分」は、どうでしょう。3時のまず手前で待ち構えます。そして、「15分」と聞いて長針を即9の位置に止めて理解できる…実に合理的な表現と言えます。